후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면
私は倉なあこに声をかけておいて、船長のべか舟のあとから「青べか」を漕いでいった。伸びるだけ伸び、茂るだけ茂った芦のあいだの水路は、月の光の蔭になって昏く、どこを曲るのか順路がわからなかった。しかし幸山船長にとってはぞうさもないことだったのだろう、私のまだ知らないような、幾曲りかの細い水路をぬけて、驚くほど短時間に、十七号船へゆき着いた。
三十分ほど経ってから、私たちは長四帖ほどの狭い船室で、窮屈に坐って茶を飲んでいた。それはどの船にもある設備で、腰掛ける客のほか、坐る客のために設けられているのだが、その十七号はもと外輪船だったからであろう、他の通船のそれより幾らか広いように感じられた。――左右は硝子を嵌めた窓、うしろは機関部と仕切られた板壁、前方は腰掛のある広い船室であるが、そこには障子が取り付けられているし、床には畳が四帖敷いてあった。板壁には棚が作りつけられ、小さい仏壇と、六七冊の本が並んでい、本の片方を硝子張りの人形箱がブックエンドのように押えていた。――炊事は腰掛のある船室のほうでするらしいが、こちらにも小さな火鉢があり、その脇に茶箪笥や、たたんだ卓袱台や、炭取、柳行李、駒箱をのせた将棋盤、そのほかこまごました道具類が、いかにもきれい好きな老人の独りぐらしらしく、きちんと整理されてあった。