일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면

아오조라 문고

妻は息子と娘を生み、三十二歳で死んだが、死なれるまで彼は愛情というものを感じたことがなかった。妻のほうも同様であったか、硝子箱の京人形を見てもべつに気にしなかったし、彼に愛情があるかないかを知ろうともしなかった。

「芦が風を呼んでるだな」幸山船長はふと頭を傾けて云った、「――ちょっと外へ出て風に吹かれようかね」

私たちは甲板へ出た。

火鉢のある狭い船室から出ると、晩秋の冷たい夜気がこころよく肌にしみとおった。だらけたような肌の細胞の一つ一つが、新しい酸素を吸っていきいきとよみがえるのを感じた。

「そうさ、芦は風を呼ぶだよ」私の問いに答えて船長は云った、「見せえま、東のほうで呼んでるだ、東のほうから風が吹きだすだよ」

慥かに、船長の指さしたほうから、静かに微風が吹きわたって来るようであった。私はタバコとマッチを出して吸いつけ、船長にもすすめたが、船長は欲しくないと云って手を出さなかった。――月はかなり西に移ってい、空には雲の動きも見えた。岸の草むらでは虫の鳴く音がしきりに聞え、微風が芦をそよがせると、葉末から露がこぼれ、空気がさわやかな匂いに満たされた。