일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면

아오조라 문고

銀公は仰向きになって、しらじらとした顔で、――高品夫人の言葉によると「かみどこ屋で頭でも刈らせているような」顔だったそうであるが、そういう表情のまま、高品さんのおかみさんだぞ、ととみちゃんに呼びかけた。とみちゃんの呻き声は止ったが、律動的な身もだえは止らなかった。それはちょうど悪夢にうなされていて、これは夢だと気づきながら、なお悪夢からぬけだせないといったような、つまり神経活動の切替えがうまくいかない、というふうな状態であった。銀公はそこで、やはりしらじらと平気な顔のまま、下からとみちゃんの肩を小突き、おい、高品さんのおかみさんだってばな、と云った。

――そうしたら、おどろくじゃないの。

この話をしていた夫人は、しんじつ驚いたというように、眼をみはってみせたものだ。銀公に二度めに注意されると、とみちゃんの躯の律動はようやくにしてしずまった。そうして、とみちゃんはその恰好のままで、首だけ夫人のほうへゆっくりと振り向き、訝しげに訊いたそうである。

――なんですか、おかみさん。

明くる日、高品夫人はとみちゃんを呼んで話を聞いた。とみちゃんは銀公と夫婦約束をしたと答え、だからなにをしようと誰に文句を云われる筋もない、とい直るような態度をみせた。