후리가나로 읽는 일본 고전
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せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
織田 作之助의 青春の逆説(せいしゅんのぎゃくせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,593자 · 325화면
第二部 青春の逆説
第一章
一
「らっしゃいませ」
「珈琲ワン」
「ありがとうございます」
「ティワン」
喧騒のなかで、豹一の声は不気味に震えていた。
「八十四、八十五、八十六、……」
色電球の光に赤く染められた、濛々たる煙草のけむりの中で、豹一の眼は白く光っていた。
「八十七、八十八、八十九……」
第二部 青春の逆説
第一章
一
「……九十、九十一、九十二、九十三……」
唱名のように声をだして、豹一は数を読みつづけて行った。
豹一は顫えていた。声まで顫えていた。
いつもの豹一ならそんな自分を許しがたいと思ったところだ。いつ如何なる場合にも声が顫えるようなことは金輪際あってはならないのだ。それが豹一の掟だった。いったいにわれにもあらず興奮した姿を見せるのは、かねがね醜態ということに決めているのである。だいいち、この場合声を出すことすらいけないのである。百読む間に女の手を握るという思いつきは、余り賢明な思いつきとはいえないが、それは兎も角、数を読むならば黙って読めば良いのである。動物的に浅ましく声を出し、おまけにその声が顫えるなど以ての外である。
しかし、無我夢中になっていた豹一には、そこまで気がつく余裕はなかった。