후리가나로 읽는 일본 고전
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 青蛙堂鬼談(せいあどうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,438자 · 238화면
祖母は震災の前年に七十六歳で歿しましたが、嘉永元年申歳の生れで、それが十八の時のことだと申しますから、たぶん慶応初年のことでございましょう。祖母はお初と申しまして、お初の父――すなわちわたくしの曽祖父にあたる人は増右衛門、それがそのころの当主で、年は四十三四であったとか申します。先祖は出羽の国から出て来たとかいうことで、家号は山形屋といっていました。土地では旧家の方でもあり、そのころは商売もかなり手広くやっていましたので、店のことは番頭どもに大抵任せておきまして、主人とはいいながら、曽祖父の増右衛門は自分の好きな俳諧をやったり、書画骨董などをいじくったりして、半分は遊びながら世を送っていたらしいのです。そういう訳でしたから、書家とか画家とか俳諧師という人たちが北国の方へ旅まわりして来ると、きっとわたくしの家へ草鞋をぬぐのが習いで、中には二月も三月も逗留して行くのもあったといいます。
このお話の時分にも、やはりふたりの客が逗留していました。ひとりは名古屋の俳諧師で野水といい、ひとりは江戸の画家で文阿という人で、文阿の方が二十日ほども先に来て、ひと月以上も逗留している。