후리가나로 읽는 일본 고전
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
長与 善郎의 青銅の基督(せいどうのキリスト)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,703자 · 133화면
かくて裕佐はその先輩にある反感を抱きながらも一方うらやましく思い、その「おもしろさ」さえもない自己の仕事を顧みてさびしく感ぜずにはいられなかった。
「どうも僕は少しいろんなものにひかれすぎるのかな。」
裕佐は思わずこう嘆息をもらして破れ芭蕉の乱れている三坪ばかりの庭の方を向いた。
「いろんなものにひかれるのは結構じゃないか。つまりそれだけ、おぬしはあたまが広いのだからな。」
そう出られれば「もちろん」と裕佐はいいたくなるのだった。しかし自分のうちにはたしかに孫四郎なぞのうかがいも得ぬ何かがあると自信してはいるもののまだその現の証拠を実現したわけではない。実現して眼のあたり見た上でない以上やはり内心不安であり、空虚である。畢竟だれにでもある単なるうぬぼれ、架空の幻影ではないかと疑う。自分で疑うくらいなら人が見くびることに文句はいえない。
「とにかく僕は何か一つの道に徹底したいよ。さしあたり僕はそのことを願わずにはおられない。自分が結局どの道にも徹底できない質なのでないかという気がどうもしてな。」
裕佐はまたおとなしくこういってかかえた膝をゆすぶった。
「ふむ、徹底するといったって、こんな一文や二文のおもちゃ仕事に徹底したんじゃおぬしは満足はできなかろう。