후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
淫楽は悲しい。否、淫楽自体が悲しいのではなく、我々の知識が悲しい。
私は先ほどスタンダールのメチルドのことにふれたが、あれはどうも、ひどい誇張で、本心であるとは思われない。私にとって、矢田津世子はもはや特別な女ではなく、私は今に、もっとバカげた、犬のような惚れ方を、どこかの女にするような予感がつきまとっている。そのくせ私は、惚れることには、ひどく退屈しているのだが。
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英倫と一緒に遊びに来た矢田津世子は私の家へ本を忘れて行った。ヴァレリイ・ラルボオの何とかいう飜訳本であった。私はそれが、その本をとどけるために、遊びに来いという謎ではないか、と疑った。私は置き残された一冊の本のおかげで、頭のシンがしびれるぐらい、思い耽らねばならなかった。なぜなら私はその日から、恋の虫につかれたのだから。私は一冊の本の中の矢田津世子の心に話しかけた。遊びにこいというのですか。そう信じていいのですか。
然し、決断がつかないうちに、手紙がきた。本のことにはふれておらず、ただ遊びに来てくれるようにという文面であったが、私達が突然親しくなるには家庭の事情もあり、新潟鉄工所の社長であったSという家が矢田家と親戚であり、S家と私の新潟の生家は同じ町内で、親たちも親しく往来しており、私も子供の頃は屡々遊びに行ったものだった