후리가나로 읽는 일본 고전
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おに
鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 鬼(おに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,138자 · 60화면
程の、物凄い鉄道綺譚を貯えていた。
「君、昨夜はNの町へ行ったんだってね。帰りはおそくなったの?」
殿村が何ぜか遠慮勝ちに尋ねた。道は薄暗い森の下に這入っていた。
「ウン、少し……」
大宅は痛い所へ触られた様に、ビクッとして、併し強て何気ない体を装った。
「僕は十二時頃まで、君のお母さんの話を聞いていた。お母さん心配していたぜ」
「ウン、自動車がなくってね。テクテク歩いて来たものだから」
大宅が弁解がましく答えた。
N市とS村を聯絡するたった一台のボロ乗合自動車は、夜十時を過ぎると運転手が帰ってしまうし、N市といっても山国の小都会のことだから、営業自動車は四五台しかなく、それが出払ってしまうと、外に交通機関とてもないのだ。
「道理で顔色がよくないよ。寝不足なんだろう」
「ウン、イヤ、それ程でもないよ」
大宅は、事実異様に青ざめた頬を、手の平でさすりながら、照れ隠しの様に笑って見せた。
殿村は大方の事情を知っていた。大宅はれっきとした同村の素封家の許婚の娘を嫌って、N市に住む秘密の恋人と媾曳を続けているのだ。その恋人は大宅の母親の言葉によると、「どこの馬の骨だか分らない、渡り者のあばずれ娘」