후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さかなのじょぶん
魚の序文
林 芙美子
林 芙美子의 魚の序文(さかなのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,384자 · 21화면
もうこうなったら、机の前にタンザしている気持ちなンかないンだから」
彼女は口いっぱい飯を頬ばったまま引っこみのつかないような顔で、大粒な涙をこぼし始めた。実際、広い屋根屋根の下にはこうした人生の片言があっちにもこっちにもあるのだろう。
「そいで、三十円くれると云うのは本当の事なのかね?」
飯を頬ばっているので、彼女はコックリをしてみせる。
僕は字引を街で金に替えて、平井の紹介状を懐に、その郊外の邸へ行ってみた。武者窓でもつけたら、侍が出て来そうな、古風な土塀をめぐらした大邸宅で、邸を囲んで爽々たる大樹が繁っていた。ピアノの音が流れて来る。もうそれだけでも、変に臆病になってしまって僕は何度か大名風な門前を行ったり来たりしたが、ふとまた「浮世には思い出もあらず」の言葉に、急に血潮が熱くなるような思いで、僕は足音高く案内を乞うた。
出て来たのは十六七ばかりの桃割れの少女であったが変につんつるてんな着物を着ている。僕はまず応接間に通され、ここで約一時間位も待たされた。――ユトリオ張りの油絵が一枚、なげしに朱い槍一本、六角型の窓の向うには、水の止まっている大きな噴水があった。