후리가나로 읽는 일본 고전
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さとう
麻布襍記 ――附・自選荷風百句
永井 荷風
永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면
行列と見物人とが滅茶々々に入り乱れるや、日頃芸者の栄華を羨む民衆の義憤は又野蛮なる劣情と混じてここに奇怪醜劣なる暴行が白日雑沓の中に遠慮なく行われた。芸者は悲鳴をあげて帝国劇場其他附近の会社に生命からがら逃げ込んだのを群集は狼のように追掛け押寄せて建物の戸を壊し窓に石を投げた。其の日芸者の行衛不明になったものや凌辱の結果発狂失心したものも数名に及んだとやら。然し芸者組合は堅くこの事を秘し窃に仲間から義捐金を徴集して其等の犠牲者を慰めたとか云う話であった。
昔のお祭には博徒の喧嘩がある。現代の祭には女が踏殺される。
大正七年八月半、節は立秋を過ぎて四五日たった。年中炎暑の最も烈しい時である。井上唖々君と其頃発行していた雑誌花月の編輯を終り同君の帰りを送りながら神楽坂まで涼みに出た。肴町で電車を下ると大通りはいつものように涼みの人出で賑っていたが夜店の商人は何やら狼狽えた様子で今がた並べたばかりの店をしまいかけている。夕立が来そうだというのでもない。心付けば巡査が頻に往ったり来たりしている。横町へ曲って見ると軒を並べた芸者家は悉く戸をしめ灯を消しひっそりと鳴を静めている。