후리가나로 읽는 일본 고전
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さとう
麻布襍記 ――附・自選荷風百句
永井 荷風
永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면
車夫の草鞋を廃してゴム底足袋を用うるに至りしはゴム輪に先立つ事数年なりしが如し。凍てたる夜深の巷を乗り行く時なぞゴム底の足袋はパタパタ音して不愉快極まりなくゴム輪は轍の砂利を輾る響せざるが故矢張初めの中は乗り心地よろしからず世の中段々いやなものが流行出したりと思いき。車に紗の幌をかけ初めしは大正改元の頃帝国劇場女優の抱車なぞより流行出せしかと覚ゆ。
自動車は当代の人皆之に乗る事を以て栄華の極みとなすが如し。然りと雖自動車には尚幾多の改良を施すべき処あり尚完全なるものとは云いがたし。殊に日本の道路及び人情風俗に適せざる処多きをや。余の考案する処は自動車を以て車と茶室とを兼用せしめんとするなり。自動車の大きさ官制の許す限りを以てすれば畳二畳を敷き優に起臥飲食するに足るべき車体を製し得べし。まず腰掛を除き床一面に畳を敷き中央に炬燵を置き窓に簾を掛け芸者と膝を交えて美酒を酌みつつ疾走せんか、その快おそらくは江戸時代の屋根舟にまさるものあらん歟。
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去歳小説家花袋秋声の両子書肆及び雑誌記者等の為に文壇の功績を称揚せられし事ありき。本年島崎藤村子亦門弟子の為に遂に意を枉げて誕生五十年の賀宴を張るの已むを得ざるに至れりという。