일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さとう

麻布襍記 ――附・自選荷風百句

永井 荷風

永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면

아오조라 문고

ここに於てか陋巷に売色の女あり。金銭に貸借の便あるが如く又骨董に鑑賞の興あるが如し。色に飢えて人の妻女を犯すは盗なり其の心暴にして其の為す処拙し。売色の女をだまくらかして安く買って遊ぶものは其の心卑しく其の為す処は巧なり。盗むものは罰せらる。借りた儘にして置く者は罰する事能わず。悪足間夫の輩は傘風呂敷を借りて返さざるの徒に等し。唯困ったものなり。

拒絶と忘却とは其の結果甚相似たり。拒絶は明瞭にして忘却は模糊たるのみ。処世の術に巧みなるものは決して拒絶せず忘れた風を粧うて為さざるなり。寝た振するを狸という。色男の口舌に用いるの術なり。耳遠くして聞えぬふりするものを狸親爺という。金を借りに来られた時隠居の常用する処なり。借りて返さぬもの亦狸の一類なり。人のこれを責むるや奪いたりとは言わず返すのを忘れたりと答う。欺き陥るるは狐なり偽り粧うは狸なり其の為す処幾分の相違あるが如し。宜なる哉富豪は決して人を欺かず唯忘れたふり知らぬ顔してまず所得税を収めざるなり。

○

赤坂霊南坂を登りて行く事二三町。道の右側に見渡すところ二三千坪にも越えたるほどの空地あり。