후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
そして、七番目の部屋は、ここ丈けは安っぽい色布ではなく、天井から壁一面に黒天鵞絨の掛毛氈で覆われ、それが更らに、重々しい襞を作って、同じ黒天鵞絨の絨毯の上に垂れ落ちていた。全体が深い深い暗黒に包まれた、闇夜の部屋であった。しかも、この部屋の異様なことは、他の室の例によれば、黒いカーテンを張るべき窓に、ここ丈けは室内の色彩とは全く違った、滴るばかり鮮かな深紅の薄絹がはりつめてあった。
どの部屋にも、電燈は勿論、ランプや燭台らしいものもなく、その代りには、各部屋の例の薄絹を張った窓の外の廊下に、赤々と燃え上る、焔の鉢をのせた三脚架が据えられ、その古風な焔が窓の色とりどりな薄絹を通して、各部屋を、キラキラと照らしていた。
伯爵のこの陰欝な、併し詩的な考案は、か様に書き記したのでは、誠に単純なものであるが、実際は計り知られぬ華美な、夢幻的な光景を作り出していた。とり分け、西のはずれの真黒な部屋は血色の色絹を通して暗い掛毛氈の上に落ちる灯影が、ゾッとする程怪奇な感じを与えた。そこへ入って来る人々の顔は、何かしらこの世のものでない、不気味な色に見えるので、来客の中にも、思い切ってその部屋に足を入れる程大胆な人は、殆どなかった位だ。