후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
黄金の守宮
金製の仮面という絶好の隠れ蓑があった。同僚の役者達も、役柄故、彼が楽屋にいる時も、仮面をかぶり続けていたのを、さして怪しまなかった。それに、彼は座頭格で、小さい楽屋部屋を独占していたものだから、不思議と化の皮がはげなかったのであろう。
一見、傍若無人大胆無謀の様で、流石は二十万円の宝石を狙う程の大賊、実に細心な計画を立てていたのだ。だが千慮の一失、それ程の彼も、神ではない。真珠の台座に非常報知の電気仕掛けがあろうとは、夢にも知らなかった。賊の身にしては、どんなにかいまいましいことであったろう。
黄金の守宮
やっと演芸館を抜け出した怪賊は、今度は広っぱの大群集と戦わねばならなかった。その方がどれ丈け困難か分らない。実に惨憺たる戦いであった。
四方から迫る警官群、弥次馬の石つぶて、その中を、金色燦爛たる、併し見るもみじめな怪賊は、汗みどろの死にもの狂いで、右に左に逃げ廻った。
人なき方へ、人なき方へと逃げているうち、彼は貴賓御通行の御道筋へ出てしまった。坦々たる大道が、会場の行き止りの「産業塔」まで一直線に、何の邪魔物もなく続いている。その両側には、御出迎えの群集が、まるで黄金仮面の逃走を見物するためのように、道を開いてならんでいる。