후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
しかも、何十人という警官の包囲を易々と脱出した怪物は、恐らく市内のどこかに潜伏しているに相違ないのである。
黄金仮面の下に隠された、賊の正体が何物であるのか、全然不明なことが、一層人々を怖がらせた。又、敏感な読者達は、新聞記事の一警部の談話中に含まれた、一種身震いの出る様な不気味な一節を、どうしても忘れることが出来なかった。その一節というのは、
「探照燈係りに化けた賊は、ただ背が高いという特徴の外に、何も記憶していないが、その時たった一口物を言った、あいつの声を聞くと、何とも云えぬ変な感じがした。言葉も非常に曖昧だったが、それよりも、声の調子が、何といっていいか、どうも我々と同じ人間の口から出たものとは思われぬ様なものであった。云々」
これは抑も何を意味するのか。恐ろしい程無表情な黄金仮面、鋼鉄機械の様に傍若無人で正確無比の腕力、その上にこの不思議な声だ。まさか、生命のない人造人間が、あんなに自由自在に活動する筈はないのだが。
怪物は、大真珠「志摩の女王」を奪い取った丈けで鳴りをひそめてしまうだろうか。イヤイヤ、それは考えられぬ事だ。彼は必ず、再びあの不気味な姿を、どこかに現わすに違いない。