후리가나로 읽는 일본 고전
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 黄金仮面(おうごんかめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,357자 · 287화면
又、一人の老婆は、ある真夜中、自宅の便所の窓から、外の往来をスーッと通り過ぎた金色燦爛たる一怪人を見た。それは前の二つの例とは違い、顔ばかりではなく、全身まばゆいばかりの金色で、仮面の外に何か透通る様な薄い黄金製の衣裳を着ていたらしいということであった。
殆ど信じ難い奇怪事である。若しかしたら、耄碌した老人の幻覚であったかも知れぬ。だが本人は確かに阿弥陀様の様な尊い金色の人を見たといっている。
その外数限りもない風説を、一つ一つ並べ立てるのは無駄なことだ。兎も角、一時はこの時代錯誤な幽霊話が、東京市民からあらゆる話題を奪ってしまった。幽霊話とは云い条、少くとも十数人の精神健全な人々が、日を違え場所を変えて、確かにその黄金仮面の人物に出会っている。このお伽噺には、打消すことの出来ない実在性があるのだ。
何かしら恐ろしい天変地異の前兆ではないかと云う者もあった。いや、石が降ったり、古池で赤坊の泣声がしたりする妖怪談と同じで、洗って見ればたわいもない悪戯に過ぎないのだという者もあった。
併し気の弱い人達は、夜更けの一人歩きに、ふとすれ違う洋服男が、オーヴァの襟でも立てていようものなら、若しや「あいつ」