후리가나로 읽는 일본 고전
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いさましいはなし
いさましい話
山本 周五郎
山本 周五郎의 いさましい話(いさましいはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,835자 · 73화면
「私費とは云えないでしょう」益山がやり返した、「――私どもは私人として貴方を招待する気持はなかった、私どもにとっては貴方は見知らぬ人です、招待しなければならない理由もなし、招待したいと思ったわけでもない、ただ役所の上司となって来られたので、儀礼としてお招きしたわけですからね、私どもとしては面白くも楽しくもなかったんですから」
「それはお気の毒だった、今後こんなむだなことはやめるほうがいい、――わかったらこれはそちらで払って呉れ」
玄一郎はこう云うなり筆を取って机のほうへ向いてしまった。
同じ日のうちに次席家老から呼ばれた。益山税所といって、益山郁之助の伯父に当り、これはのんびり型の、煮えたか焼けたかわからないような老人だった。
税所はやはり勘定書を出して、こういうものは公費でまかなうのが従来の慣習である。これまでずっとそうして来たのだから、今後もそうするようにと云った。玄一郎は断わった。それは勘定奉行として不可能である。江戸邸ではそんな例はないし、そういう慣習を守れという注意も受けていないと答えた。
「しかし私の一存で押しとおすのもいかがですから、すぐ江戸邸へ使いをやって問い合せることに致しましょう、もし役所で払えということでしたら払いますが、それまでこれはいちおうそちらでお支払い願います」