후리가나로 읽는 일본 고전
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いさましいはなし
いさましい話
山本 周五郎
山本 周五郎의 いさましい話(いさましいはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,835자 · 73화면
「いってみればわかるさ」八木隼人がまじめな顔で云った、「――笈川の勘定奉行は近来にない抜擢だからな、国許ではきっとてぐすねをひいて待っているぜ」
「とにかく当らず触らず、見ず聞かず云わず、この五つを金科玉条にしてやってみるんだね」
そしていけないと思ったら即座に辞任すること、病気とでも云ってすぐ江戸へ帰る、そのほかに手はないと口を揃えて云った。
玄一郎は吾助という下男を伴れて江戸を立ち、九月はじめに国許へ着いた。
江戸から連絡してあった庫田主馬の家に草鞋をぬぎ、すぐさま国家老の和泉図書助ほか、重臣老職のうちおもだった七人に挨拶だけして廻った。
玄一郎のためには五番町というところに家が定っていたが、まだ修理が終らないので、半月あまり庫田の世話になったのであるが、その期間にかなり多くのことを知ることができたのは幸いであった。
庫田主馬のことは、亡くなった父から聞いていた。父の笈川玄右衛門も国許のそだちで、算数に巧みなところから、先代の伊賀守正敦にみいだされ、江戸定府の勘定方支配にぬかれた。国許では運上役所の軽い身分だったらしい。
庫田とはその頃の親友で、当時は主馬も百五十石ばかりの家の三男であったが、望まれて庫田へ入婿したとのことである。