후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いさましいはなし
いさましい話
山本 周五郎
山本 周五郎의 いさましい話(いさましいはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,835자 · 73화면
「では証人に会わせて頂きましょう」
「必要があれば会わせよう、だがそれよりも動かぬ証拠がある」
こう云って、税所は手にしていた紙をひらき、両端を持って表をこちらへ向けた。
「そこから読めるであろう、どうか」
玄一郎はひと膝すすんだ。それは証書であった。領内にある碇山の檜の一部を払い下げる、代価として五百両受取ったという文面で、玄一郎の署名と勘定奉行の役印が捺してある、宛名は浪花屋嘉平となっていた。
――ああいけない、そうか。
玄一郎は声をあげそうになった。津田に云われたことを思いだしたのである、卑劣な報復をやりかねない、――まさかと思ったが、早くもそれが事実となって現われたのだ。
「この署名、奉行職の判、まぎれはないと思うがどうか」
玄一郎は答えられなかった。自分ではまったく知らない、もともと企まれたことである。署名の字も似せてあるが、鑑識のある者が見れば擬署ということはわかるだろう。だが奉行所の役印はほんものである。誰かが盗んで捺したのだろうが、事実の反証がない限り弁明はならない。
浪花屋の手代なる者と会食し、密談するのを見たという証人、その人間が慥かに見たと主張したばあいにもはっきり否定するだけの材料がない。