일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いしがおごる

いしが奢る

山本 周五郎

山本 周五郎의 いしが奢る(いしがおごる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,304자 · 45화면

아오조라 문고

「そうのようですね」保馬は云った、「もうだいぶ進物を貰いましたよ」

又兵衛は一種のすばやい眼つきで、保馬を見た。しかし、保馬の表情からは、なんの意味をもさぐり出すことはできなかった。

「どうか注意して下さい」又兵衛は少し声を低めて云った、「どこにどんな罠があるかしれませんからね、よかったら私がお役に立ちますよ、狭い土地だし四年もいるので、たいていな事情には通じているつもりです、ことに商人関係のことならですね、……どうか不審なことがあったら遠慮なく呼びつけて下さい、なにを措いてもとんで来ますよ」

「そんなことにならないように望みますね」保馬はあいまいに答えた、「もしそんなことがあったら、意見を聞かせてもらいますよ」

又兵衛はまもなく帰っていった。その夜、仲田と堀とは、夥しい進物の記録を作った。贈り主と品物の名数、中に金の入れてあるものはその金額など。ひどく念いりな記録であった。それが終ってから、はじめてみんな寝所にはいった。

明くる日、保馬は登城して、重臣の部屋へ挨拶にまわった。

もちろん形式だけであるが、城代家老の部屋には原田監物という筆頭年寄がいて、半刻ばかりも保馬をひきとめた。