일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ここがならやま

ここが楢山

小津 安二郎

小津 安二郎의 ここが楢山(ここがならやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 513자 · 2화면

아오조라 문고

母は明治八年生れ。三男二女をもうけて、僕はその二男に当る。他の兄妹は、それぞれ嫁をもらい、嫁にゆき、残った母と僕との生活が始まってもう二十年以上になる。

一人者の僕の処が居心地がいいのか、まだまだ僕から目が放せないのか、それは分らないが、とにかく、のんきに二人で暮している。

母は、朝早く夜早く、僕はその反対だから家にいても滅多にめしも一緒に食わない。

去年頃までは、なかなかの元気で、一人で食事の支度から雨戸の開けたて、僕の蒲団の上げおろしまでやってくれたが、今年から、いささか、へばって家政婦さんに来てもらっている。無理もない。八十四である。人間も使えば使えるものだと、つくづく思う。それにしても、五十五や六十の定年は早すぎる。

今住んでいる家は、北鎌倉の高みにあり、出かけるのも坂があるので、母は滅多に家から出ない。ここがもう楢山だと思っているらしい。

若いころの母は大女の部類で、今でも年の割には大婆の方である。負ってはみないが重そうである。

たらちねの母を背負いてそのあまり

重きに泣きて楢山にゆく

ここが楢山なら、いつまでいてもらってもいい。負って行く世話がなくて、僕も助かる。