후리가나로 읽는 일본 고전
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さかずきのりんね
さかずきの輪廻
小川 未明
小川 未明의 さかずきの輪廻(さかずきのりんね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,603자 · 21화면
(この童話はとくに大人のものとして書きました。)
昔、京都に、利助という陶器を造る名人がありましたが、この人の名は、あまり伝わらなかったのであります。一代を通じて寡作でありましたうえに、名利というようなことは、すこしも考えなかった人でしたから、べつに交際をした人も少なく、いい作品ができたときは、ただ自分ひとりで満足しているというふうでありました。
しかし、世間というものは、評判が高くなければ、その人の作ったものを重んずるものでありません。一人や、二人は、まれに、目をとめて見ることはあっても、問題にしなければ、永久に、それだけで忘れられてしまうのです。
落ち葉にうずもれた、きのこのように、利助の作品は、世に表れませんでした。そしてうす青い、遠山ほどの印象すらもその時代の人たちには残さずに、さびしく利助は去ってしまいました。
それから、幾十年もの間、惜しげもなく、彼の作った陶器は、心ない人たちの手に取り扱われたのでありましょう。がらくたの間に混じっていました。
利助の陶器の特徴は、その繊細な美妙な感じにありました。彼は薄手な、純白な陶器に藍と金粉とで、花鳥や、動物を精細に描くのに長じていたのであります。