후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さまようまちのさまよういえのさまようひとびと
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
国枝 史郎
国枝 史郎의 さまよう町のさまよう家のさまよう人々(さまようまちのさまよういえのさまようひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,916자 · 75화면
宛無しに私達は歩き廻わりました。
そうです、全く宛無しだったのです。いや私から云わせると「夢のように歩き廻わって」いたのでした。こんな変なことって曾てありません。だから悪魔のまどわしの手に、引きずり廻わされたというのですが。だってそうではありませんか、私という人間は職業がら、英租界などは隅から隅まで、掌上の物を探ぐるように、知悉していなければ不可ないのですし、又事実そうでもあるのです。即ち知り切って居るのです。それだのにどうでしょう、その日に限って、そうですその日の散歩に限って――その青年との散歩の日に限って、何の路をどんなように歩いたか、少しも覚えていないのです。
濃霧の中をさまよった私! こう形容でもしますかなあ。
「先生!」
と全く突然でしたが、南京路八〇号――今も云った通り歩いた道筋に就いては、正確の所は覚えていませんが、おおよそその辺へ来た時でした、青年が云ったぢゃありませんか、
「先生」と、そうです、こう私へ!
で、私は吃驚りして、青年の顔を眺めました。
「お父さん!」
と今度はどうでしょう、そう私に云ったじゃァありませんか、
「そうで無ければ哲学者の貴郎! 私の煩悶を解決して下さい!」