후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅりあの・きちすけ
じゅりあの・吉助
芥川 竜之介의 じゅりあの・吉助(じゅりあの・きちすけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,957자 · 4화면
一
じゅりあの・吉助は、肥前国彼杵郡浦上村の産であった。早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の乙名三郎治と云うものの下男になった。が、性来愚鈍な彼は、始終朋輩の弄り物にされて、牛馬同様な賤役に服さなければならなかった。
その吉助が十八九の時、三郎治の一人娘の兼と云う女に懸想をした。兼は勿論この下男の恋慕の心などは顧みなかった。のみならず人の悪い朋輩は、早くもそれに気がつくと、いよいよ彼を嘲弄した。吉助は愚物ながら、悶々の情に堪えなかったものと見えて、ある夜私に住み慣れた三郎治の家を出奔した。
それから三年の間、吉助の消息は杳として誰も知るものがなかった。
が、その後彼は乞食のような姿になって、再び浦上村へ帰って来た。そうして元の通り三郎治に召使われる事になった。爾来彼は朋輩の軽蔑も意としないで、ただまめまめしく仕えていた。殊に娘の兼に対しては、飼犬よりもさらに忠実だった。娘はこの時すでに婿を迎えて、誰も羨むような夫婦仲であった。
こうして一二年の歳月は、何事もなく過ぎて行った。が、その間に朋輩は吉助の挙動に何となく不審な所のあるのを嗅ぎつけた。