후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
それから
それから
夏目 漱石의 それから을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,794자 · 347화면
「でも」と云った三千代は少し挨拶に困った色を、額の所へあらわして、一寸下を見たが、やがて頬を上げた。それが薄赤く染まっていた。
「実は私少し御願があって上がったの」
疳の鋭どい代助は、三千代の言葉を聞くや否や、すぐその用事の何であるかを悟った。実は平岡が東京へ着いた時から、いつかこの問題に出逢う事だろうと思って、半意識の下で覚悟していたのである。
「何ですか、遠慮なく仰しゃい」
「少し御金の工面が出来なくって?」
三千代の言葉はまるで子供の様に無邪気であるけれども、両方の頬はやっぱり赤くなっている。代助は、この女にこんな気耻ずかしい思いをさせる、平岡の今の境遇を、甚だ気の毒に思った。
段々聞いてみると、明日引越をする費用や、新しく世帯を持つ為めの金が入用なのではなかった。支店の方を引き上げる時、向うへ置き去りにして来た借金が三口とかあるうちで、その一口を是非片付けなくてはならないのだそうである。東京へ着いたら一週間うちに、どうでもすると云う堅い約束をして来た上に、少し訳があって、他の様に放って置けない性質のものだから、平岡も着いた明日から心配して、所々奔走しているけれども、まだ出来そうな様子が見えないので、已を得ず三千代に云い付けて代助の所に頼みに寄したと云う事が分った。