일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면

아오조라 문고

「……」

司法主任は黙ってそちらを見た。

「……あれは、なかなか恰好のいい木立でして……」

「やややッ!」と主任は奇声を張りあげた。「むウ……色が変ってしまった!」

成る程、薄暗の中に一層暗くなっていなければならない筈の暗緑色の木立は、なんとした事か疑いもなく南室から見える木立と同じように、明かに白緑色を呈している。

「先晩、調べてみましたがね」大月が云った。「あれは合歓木の木立でしたよ。そら、昼のうちは暗緑色の小葉を開いていて、夕方になると、眠るように葉の表面をとじ合わせて、白っぽい裏を出してしまう……」

「成る程……判りました。いや、よく判りました。つまり川口は、あの時、この景色を描いていたんですね」

「そうです」

「じゃあ、それからどうなったんです?」

「……ねえ、主任さん」と大月が開き直った。「私達は始めての土地へ来ると、よく方位上の錯覚を起して、どちらが東か南か、うっかり判らなくなることがありますね。……当時の亜太郎も、きっとそれを経験したのです。で、東京を出る時に、見送りに来た白亭氏から、妙な注意をされて、なにも知らない川口氏は、なんのことかさっぱりわからず、持ち前の小心でいろいろと苦に病み、金剛氏等の云うようにすっかり鬱ぎ込んでしまったのでしょう。