후리가나로 읽는 일본 고전
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,729자 · 371화면
二人の大人を叩き殺して子供を奪い取った怪しい男が、その窓から、あわてて戸も締めずに逃げ出して行く姿を私はすぐに思い浮べた。そこで私は、恐る恐る元の部屋に引返した。そして見えない敵に身構えるように壁によりそって、そっと窓の外を覗き見た。
窓の下の雪の上には、果して私の予期したものがみつかった。明らかにそこからスキーをつけたと思われる乱れた跡が、夜眼にもハッキリ残されていた。そしてその乱れた跡から二筋の条痕が滑り出して、生垣の隙間を通り越し、仄白い暗の中へ消え去っていた。その暗の向うの星空の下からはまだ鳴りやまぬクリスマスの鐘が、悪魔の囁きのように、遠く気味悪いほど冴え返って、ガラン、ゴロンと聞えていた。
私は猶予なく、決心した。そして直ちに玄関口へ戻ると、そこから自分のスキーをつけて戸外へ飛び出し、勝手口の方を廻って、裏側の、開放された居間の窓の下までやって来た。
雪の上に残されていたスキーの跡は、確かに二筋で、それは一人の人の滑った跡に違いなかった。踏み消さないようにしながら、生垣の隙間を越して、私は直ちにその跡を尾行しはじめた。
ところが、歩きはじめて間もなく、私は有力な手掛りを発見した。