후리가나로 읽는 일본 고전
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はたしじょう
はたし状
山本 周五郎
山本 周五郎의 はたし状(はたしじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,525자 · 39화면
三
しかも藤島英之助はそれが裏切りになることを知っている筈であった。
十一月に八木千久馬から次の手紙が来た。それはしのが英之助の許へ嫁入ったという知らせであった。
――今泉家に対する遠慮だろう、婚礼は質素であったが、当日は御城代ほか三人の老職が列席したし、またべつの日に知友を招いて宴を張った。今泉の御両親はむろん欠席なされた。自分も招かれはしたが断わった。なお噂によると、藤島は近く先手組支配を命ぜられるらしい、人間の運不運はわからないものである。
手紙にはそういう意味のことが書いてあった。
三
人に対して不信をいだくことが、どんなに苦痛であるか。人を憎悪することが、どんなに自分を毒するものかということを、第二はその三、四カ月のあいだにいやというほど味わった。
藤島家もまた今泉と縁が近い、英之助の祖父は今泉から入婿している。狭い藩中のことで、こういう血のつながりは珍しくはない。そして二人が親しくなったのは、そんな血縁関係からではなかった。六歳の年に藩の学堂で机を並べたとき、その初めの日から、互いに友情と深い信頼を感じあった。年は同じだったが、第二は一人息子で気が弱く、英之助は三人兄弟の長男で、はやくから沈着で意志の強いところがあり、しぜんと第二は彼に兄事するようなぐあいだった。