일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほととぎす

ほととぎす

堀 辰雄

堀 辰雄의 ほととぎす을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,252자 · 60화면

아오조라 문고

ようやっと頭の君は口を切った。

志賀の里から誰にも知らさないようにしてこっそりと私の許に引きとられた少女の事をひそかに聞き、その物語めいた身の上に何んと云うこともなしに心を惹かれているうちに、だんだんその未知の少女の事を心に沁みて思いつめるようになったなりゆきを、最初は妙に取り繕ったような声だったが、次第に熱を帯びた声になって、頭の君は語り出されたのであった。私はそういう頭の君の話をはじめから仕舞いまで、それに思いがけない好意さえもちながら、黙って聞いていたが、漸くそれを聞き畢り、こんどは自分が何か言わなければならない番になったけれど、やはり何んとしても私は「何を申そうにもまだ姫は大へん穉いので、そう仰ゃられるとまるで夢みたいな気がいたす程ですから――」とお答えしているより外はなかった。

それは雨が乱れがちに降っている暮れがただった。あたり一めんを掩うように蛙の声が啼き渡っていた。そのまま夜が更けてゆくようなので、さっきから庇の間に坐られたぎり、一向お帰りなさろうとする様子も見えない頭の君に向い、「こんなに蛙が啼いて、こうして奥の方にいる私どもでさえ何んだか心細い位ですのに。