후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めおとよろい
めおと鎧
山本 周五郎
山本 周五郎의 めおと鎧(めおとよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,130자 · 24화면
一
一
香田孫兵衛が飛竜を斬ったのは、「犬」といういきものが嫌いだったからではない。どちらかといえばかれは犬は好きであった。世間にはよく犬とさえみれば無差別に呼びかけたり頭をなでたりする人がいるが、それ程ではないにしても、好きなほうではあった。しかし飛竜は、かれの好きな犬の部類にははいらなかった。あまりに大きすぎるし、眼つきがわるい。態度が傲慢だった。人を人とも思わぬつらつきで、――おまえたちの弱みはみんな知っているぞ、とでもいうような風をする。権門に依存する人間にはよくある風だ。そして、じっさい飛竜は、権門に媚びるための存在だった。つまり、菊岡与吉郎が、ご主君浅野幸長のおためになるよう、石田三成に贈るしたごころで飼い育てていたものである。与吉郎は孫兵衛には義兄に当っていた。かれの妻の兄である。そのしたになお弥五郎という弟がいて、これはなかなかの武弁者なので気が合ったけれど、義兄とはときが経つほど疎隔するばかりだった。主君のおためにというのはよいが、権門に物を贈るという根性はさむらいとして屈辱である。しかも与吉郎の場合には、あわよくばご主君をさし越えておのれが治部少輔の気にいろうとするようすさえあった。