일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めおとよろい

めおと鎧

山本 周五郎

山本 周五郎의 めおと鎧(めおとよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,130자 · 24화면

아오조라 문고

敵兵のなかに、まさしく菊岡弥五郎の姿がみえた。そして孫兵衛のほうをちらと見た。なにか叫んだようだった。孫兵衛がふりかえったのは、ほんの目叩きをするひまであったが、その僅かなひまに敵兵がふたり襲いかかっていた。

わっと喚きながら突っかける槍を、躱わすいとまがなかった。高腿をふかく刺された。しかし刺させたままかれは相手の脇へ太刀を突っこんだ。相手は横へよろめいた、そのとき二人めの敵が斬りこんできた。その刀は、鎧の胴にあたって戞と鳴った。孫兵衛はひだりへ躰を転じようとしたが、高腿に刺さったままの槍が足にからんだので、そのままだっと横倒しになった。――しまった。はね起きようとする真向へ、敵の二の太刀がうちおろされた。かれは自分の頭蓋骨ががんと鳴るのを感じたきり失神した。

孫兵衛が我にかえったとき、すぐそばにいたのは菊岡弥五郎だった。――ああおれは弥五郎に救われたのだな。そう思った。弥五郎はかれが眼をあいたのをみてにっと微笑して、「戦は勝ったぞ」と云った、「金吾秀秋のねがえりは効を奏した、石田軍は支離滅裂の敗軍で、いま味方はひっしに追撃ちゅうだ」

孫兵衛はうなずいたまま、しばらくじっと弥五郎を見あげていたが、「貴様どうしておれを救ったのだ」