후리가나로 읽는 일본 고전
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わがははをおもう
わが母をおもう
宮本 百合子
宮本 百合子의 わが母をおもう(わがははをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,398자 · 7화면
若い頃の母は小さい子供らを腰のまわりにつけて沢山の洗濯物もしたし、台所でも働いたし、庭掃除もしたし、私の小さい頃の日々の思い出の中には、いつも総領娘である五ツ六ツの私をおだてては、自分の助手にして働いていた生々とした美しい母の面影があります。
母は美人でした。その頃は髪にバラの簪をさしたりして、可愛い写真が沢山ある。ところが欧州戦争後、母も年をとり、経済的な事情もいく分日増しによくなって来ると、母も健康を失いました。同時にだんだん自分達の貧乏世帯のやり繰時代を忘れて、何時とはなく実は沢庵を食べていたという一面は忘れて、祖父の金モール服や二頭立の馬車だの、宮中だのという面だけを記憶の中に蘇らしてくるようになりました。これは日本の一般的な空気が反動的になってくるにつれて、烈しくなった。この点は実に意味深いところであると思います。
祖父という人は、当時の日本文化に対しては勿論、明治という時代そのものがもっていた古いものの重しを受けてはいたが、どちらかといえば進歩的な人でした。母は自分の父を追懐することの多くなった晩年に於て、祖父が果した文化的な役割の、そういう新しかった面の高い価値を評価することを知らず、ただ祖父の位階勲等や、祖父の発意でたてられたある修養団体で読み上げられる「創祖西村茂樹先生」