후리가나로 읽는 일본 고전
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インドラのあみ
インドラの網
宮沢 賢治의 インドラの網(インドラのあみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,369자 · 49화면
童子は早くも六つになられました。春のある夕方のこと、須利耶さまは雁から来たお子さまをつれて、町を通って参られました。葡萄いろの重い雲の下を、影法師の蝙蝠がひらひらと飛んで過ぎました。
子供らが長い棒に紐をつけて、それを追いました。
(雁の童子だ。雁の童子だ。)
子供らは棒を棄て手をつなぎ合って大きな環になり須利耶さま親子を囲みました。
須利耶さまは笑っておいででございました。
子供らは声を揃えていつものようにはやしまする。
(雁の子、雁の子雁童子、
空から須利耶におりて来た。)と斯うでございます。けれども一人の子供が冗談に申しまするには、
(雁のすてご、雁のすてご、
春になってもまだ居るか。)
みんなはどっと笑いましてそれからどう云うわけか小さな石が一つ飛んで来て童子の頬を打ちました。須利耶さまは童子をかばってみんなに申されますのには、
おまえたちは何をするんだ、この子供は何か悪いことをしたか、冗談にも石を投げるなんていけないぞ。
子供らが叫んでばらばら走って来て童子に詫びたり慰めたりいたしました。或る子は前掛けの衣嚢から干した無花果を出して遣ろうといたしました。