후리가나로 읽는 일본 고전
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インドラのあみ
インドラの網
宮沢 賢治의 インドラの網(インドラのあみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,369자 · 49화면
須利耶さまは写しかけの経文に、掌を合せて立ちあがられ、それから童子さまを立たせて、紅革の帯を結んでやり表へ連れてお出になりました。駅のどの家ももう戸を閉めてしまって、一面の星の下に、棟々が黒く列びました。その時童子はふと水の流れる音を聞かれました。そしてしばらく考えてから、
(お父さん、水は夜でも流れるのですか。)とお尋ねです。須利耶さまは沙漠の向うから昇って来た大きな青い星を眺めながらお答えなされます。
(水は夜でも流れるよ。水は夜でも昼でも、平らな所でさえなかったら、いつまでもいつまでも流れるのだ。)
童子の脳は急にすっかり静まって、そして今度は早く母さまの処にお帰りなりとうなりまする。
(お父さん。もう帰ろうよ。)と申されながら須利耶さまの袂を引っ張りなさいます。お二人は家に入り、母さまが迎えなされて戸の環を嵌めておられますうちに、童子はいつかご自分の床に登って、着換えもせずにぐっすり眠ってしまわれました。
また次のようなことも申します。
ある日須利耶さまは童子と食卓にお座りなさいました。食品の中に、蜜で煮た二つの鮒がございました。須利耶の奥さまは、一つを須利耶さまの前に置かれ、一つを童子にお与えなされました。