후리가나로 읽는 일본 고전
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キュリーふじん
キュリー夫人
宮本 百合子
宮本 百合子의 キュリー夫人(キュリーふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,121자 · 16화면
食事のとれないなどということはざらであった。どんなところででも眠らなければならなかった。固いタコができてラジウムの火傷の痕のある手を持った小柄な五十がらみの一人の婦人が、着のみ着のままで野天のテントの中に眠っている。その蒼白い疲れた顔を見た人は、それが世界のキュリー夫人であり、ノーベル賞の外に六つの世界的な賞を持ち、七つの賞牌を授けられ、四十の学術的称号をあらゆる国々から捧げられているキュリー夫人であるということを信じるのはおそらく困難であったろう。十余年の昔、夫ピエールと二人で物理学校の中庭にある崩れかけた倉庫住居の四年間、ラジウムを取出すために瀝青ウラン鉱の山と取組合って屈しなかった彼女の不撓さ、さらに溯ってピエールに会う前後、パリの屋根裏部屋で火の気もなしに勉強していた女学生の熱誠が、髪の白くなりかかっている四十七歳のマリアの躯と心の中に燃え立っていたのであった。
キュリー夫人は特別よい待遇を与えられたとしても拒んだであろう。人々が彼女の「有名さ」を忘れるよりさきにマリアがそれを捨てていた。けれども軽薄な看護婦たちが、自分から名乗ろうとはしない粗末な身なりのマリアを時には不愉快にさせる事があった。