후리가나로 읽는 일본 고전
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ヂユパンのくせとヴァンスのくせ
ヂユパンの癖とヴァンスの癖
平林 初之輔
平林 初之輔의 ヂユパンの癖とヴァンスの癖(ヂユパンのくせとヴァンスのくせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,187자 · 5화면
デュパンという男は申すまでもなくポーの小説に出てくる探偵である。もっともこの探偵の出てくる小説は、「モルグ街の殺人」と「盗まれた書類」と「マリー・ロジェ奇談」とこの三つしかない。探偵小説には必ず探偵が必要であるというヴァン・ダインの筆法から言うと、ポーの探偵小説は三つしかないわけだ。
デュパンは、ホームズやルパンなどの紳士とは非常に変わった探偵である。パリのサン・ジェルマンの物淋しい、怪しげな家に住んでいて、絶対に世間の人と交際しないで、他人からおとなしい狂人と思われるような生活をしていた。多くの探偵に見る、陽気な、健全な常識的な明るさは彼には求むべくもなかった。
彼の誰でも知っているいちばん有名な癖は、夜が非常にすきだという妙な癖であった。ところが、地球は彼の意志にもかかわらず二十四時間に一度自転するので、一日の半分だけは太陽におもてを向けざるを得ない。そこで、彼は夜を模造することを考えついた。といっても別にむずかしい手段は必要でない。ただ光をさえぎりさえすれば、局部的に夜ができるわけだから。彼は、日中は古ぼけた建物の厚い鎧戸をすっかりしめて昼の光をさえぎり、その中に強い匂いのする二本の蝋燭をたてて物を書いたり読んだり同居しているも一人の男と話をしたりして過ごし、夕暮れをつげる鐘の音をきくと二人で街