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デカルトてつがくについて
デカルト哲学について
西田 幾多郎
西田 幾多郎의 デカルト哲学について(デカルトてつがくについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,032자 · 38화면
カントの実践哲学は、近代社会における市民道徳の基礎附けである。私は決してカントの道徳的規範を無視するものではないが、今日の歴史的世界は新なる哲学の出立点と新なる実践原理とを求めるのである。我々はなお一度デカルトの出立点に返って考えて見なければならない。
二
哲学の問題は自己自身によってあり、自己自身を限定する真実在の問題であり、その方法は何処までも徹底せる懐疑的自覚でなければならない、詳しくいえば絶対の否定的自覚、自覚的分析でなければならない。我々が真に生死を賭し得る実践も、此から出て来るのである。私はかかる意味において、デカルトの問題と方法とに同意を表するものである。哲学に入るものに、彼の『省察録』の熟読を勧めたい。しかし私は彼は遂にその目的と方法に徹底せなかったと考えるものである。彼はアリストテレス的論理を脱しなかった。実在を何処までも主語的なるもの、基本的なるものに求めた。そこから彼はいわゆる独断的形而上学に陥った。カントの排斥を受けねばならなかった所以である。
真に自己自身によってあり、自己自身を限定するものは、それ自身に於てあり、それ自身によって理解せられるのみならず、自己自身を理解するもの、自覚するものでなければならない。