일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ドーヴィルものがたり

ドーヴィル物語

岡本 かの子

岡本 かの子의 ドーヴィル物語(ドーヴィルものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,723자 · 44화면

아오조라 문고

――知らないね。

小田島は経済学を専攻して居てもまだ賭博に就ての研究はしてなかった。

――カジノでやる賭博で、「シュマン・ド・フェル(賭博の一種)」は五パーセント、カジノでテラ銭を取るのよ。その五パーセントの中からフランス政府は三パーセント取るのよ。それから「バカラ」では親元がはねる手数料三千フランずつに就て政府は六十五パーセントずつ取るのよ。一寸考えても御覧なさい。随分大きいでしょう。

――成程ね。大きいや。

小田島は驚いた。彼もフランスの財政が賭博税で補われて居る位はうすうす聴いて居た。しかし、それ程一々の賭博から多く取上げて行くことは知らなかった。フランス国内に勢力を持って居る多くの風教団体がフランスの不名誉として賭博税を、また人道の不名誉として賭博場の全廃を、あらゆる精力を費して叫んで来たが一向行われ無い。寧ろカジノは国内に増すばかりである。「世界大戦後の財政の立直るまで」と云い訳して来た財務当局の口実も意味をなさぬ今日に於ては、なおその正論を無視してやり続けて居るのも、これ程うまい利益が吸えるからだ。とイベットが少し興奮し乍ら話すのを小田島は熱心に聴いて居た。