후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,515자 · 27화면
※(歌記号、1-3-28)はい、「天国の夢」と申します。素馨の天使にリラの竪琴を飾るつもりでございますヨ。※(歌記号、1-3-28)では、手前は一枚上手をいって、「地獄の番卒」とでもいたしましょうかネ。――喧々囂々、耳を聾するばかり。
すると、ここに、海ぞいの窓ぎわに席を占めた男女二人の若き東洋人、満堂の噪聒乱語を空吹く風と聞き流し、※(歌記号、1-3-28)ナニ、花馬車の一等賞はこっちのものサ。と、ゆうゆうと冷凍菓子をすすっているのは、どうやら子細ありげな有様であった。
やがて、午後一時四十分、ニースはランピア港の税関河岸を離れたコルシカ島行きの遊覧船は、粋士佳人を満載して、鴎と紛う白き船体に碧波を映しながら、遊楽館の大玻璃窓の中に姿を現わし来たる。折しもあれやバロン山で打ち出す三発の号砲は、午後二時より催される謝肉祭仮装大行進発程の合図。満堂の異形の群集は、明らひく曙の光に追われし精霊のごとく、騒然と先を争って、廻転扉の隙間からかき消すごとく姿は消えて跡白浪。
二、踊り踊るならマッセナの広場で。一月上旬の顕出節から、五月下旬の基督昇天祭まで、碧瑠璃海岸一帯に連る名だたる遊覧地、――就中、ニース市は約半歳の間、昼夜を分たぬ大遊楽、大饗宴の熱閙と化するのが毎年の恒例。