후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,515자 · 27화면
空には花火、地には大砲、日がな毎日どんどん・ぱちぱち。ヴェニス提灯、大炬灯。疲れをしらぬ真鍮楽隊。キャフェの卓には三鞭酒の噴泉、旗亭の食料庫には鵞鳥と伊勢海老の大堤防。昼は百余の山車の行進、花合戦。夜はオペラの異装舞踏会、市立遊楽会の仮装会。それでも足らずにマッセナの大広場を公開して、踊ろうと跳ねようと勝手にまかす。ニース全市は湧き返るような大混雑、大盛況。有銭無銭の大群集は、それぞれ費用と場所をわきまえて、ただもう一切夢中に法楽する。――虚空に花降り音楽きこえ、霊香四方薫ずる、これぞ現世極楽の一大顕出。
さるにても同行タヌキ嬢の虐待酷使を受け、ついに心神耗弱したるコントラ・バスの研究生狐のコン吉氏は、その脳神経に栄養を与えるため、常春の碧瑠璃海岸に向けて巴里を出発したが、その途中において数々の不可解なる事件に遭遇。かてて加えて、芬蘭土の大公爵と自称する、マルセイユ市の馬具商、当時、南海サン・マルセルの精神病院在住のモンド氏なる人物に逅遇。神秘的なる生活を余儀なくされ、涙ぐましき因縁により一時は中華民国人にまでなりあがり、はなはだ光栄ある日夜を送っていたが、幸いモンド氏も納まるところに納まり、このぶんではどうやら一命は取り止めた、と、ホッと一息。