후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,137자 · 26화면
コン吉が石炭庫の石炭で手ひどくやられた、右足を軽く跛にひきながら、公爵とタヌのあとに附きそって、ブウルガムの広場をひょろめき下り、しかるのち、オテルサヴォイの露台に坐り込んで、アルベエル・エドゥアールの突堤に続く棕櫚散歩道をおもむろに眺めるところ、行くさ来るさの市井雑爼は今日もまた寝巻的散歩服の令嬢にあらざれば袖無寛衣の夫人、老いたるも若きも珍型異装を誇り顔に漫々然々と練り歩く様子、異装にかけてはあえて人後に落ちざるタヌの身装はとみてあれば、今日はまた一段と趣向を凝らしたとみえ、腰の廻りに荒目昆布のごときびらびらのついた真紅の水浴着を一着におよび、クローム製の箍太やかなるを七八個も右の手頸にはめ込んだのは、間もなくこの席にて開催さるべき sporting club の茶話会に対する用意と見受けられた。
さて、少しく精神に異状を呈したと思われる、フィンランドの公爵、モンド氏の古き館に捕虜となったコン吉ならびにタヌのその後の朝夕は、直接の肉体的被害はすくなかったが、見る事聞くこととかく頓珍漢なことばかり、一口にいえば、やや神秘的とも幻想的ともいえる雰囲気の中に、ただ夢に夢見る心持、昨夜も夕景から「三匹の小猿荘」