후리가나로 읽는 일본 고전
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パンドラのはこ
パンドラの匣
太宰 治의 パンドラの匣(パンドラのはこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,644자 · 386화면
七月十四日。金曜日。
晴れ。合格通知来る。
七月十五日。土曜日。
晴れ。猛烈に暑い。きのうは合格通知を封筒のまま仏壇にあげて、兄さんと二人で、お父さんに報告をした。本当に、日本一の俳優になれそうな気がして来た。苦しいのは、寧ろ、これからであろう。けれども「善く且つ高貴に行動する人間は唯だその事実だけに拠っても不幸に耐え得るものだということを私は証拠立てたいと願う。」これは、ベートーヴェンの言葉だが、壮烈な覚悟だ。昔の天才たちは、みんな、このような意気込みで戦ったのだ。折れずに、進もう。ゆうべは、兄さんと木島さんと僕と三人で、猿楽軒に行き、ささやかな祝宴。お母さんの健康を祈って乾盃した。木島さんは酔って、チャッキリ節というものを歌った。
このごろは、学校へ、さっぱり行かない。二学期から、休学しようと思っている。兄さんも、そうするより他は無かろうと言っている。春秋座の道場へは、もう来週の月曜から毎日かよわなければならないのである。すぐに公演の方にも手伝いするのだそうである。研究生時代の二箇月間も、手当は、毎月十二円、公演の手伝いをした時にはまた若干、道場までの交通費もきちんと支給される事になっている。