후리가나로 읽는 일본 고전
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モスクワにっきから
モスクワ日記から
宮本 百合子
宮本 百合子의 モスクワ日記から(モスクワにっきから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,232자 · 11화면
この辺は一帯古い街だ。芝居の広告、「文学の夕べ」等のビラの貼ってある煉瓦塀について曲ると、びっくりして自分は袋小路のつき当りを見た。
真白な素晴らしい建物だ! 芝生と鉄柵にかこまれてある。近よると袋小路ではなく路は建物について左右にわかれている。高い破風に金文字で「クララ・ツェトキンの名による産院」。
正面のガラス扉をあけて入ると、受付だ。外観が清楚でおどろいたが、内部のこの清潔さはどうだ! タイルを張った受付のところでも、直ぐ見える階段でも、真白で、靴からこぼれた泥らしいものさえない。
白い布で頭を包んだ女に、自分は対外文化連絡協会からの手紙を渡した。
「一寸まって下さい」
暫くすると、白い手術着を着た若い医師が手紙片手に出て来た。
「院長は今日保健省へ行きましたが、当直医員の案内でもいいですか?」
自分は、体を見て貰うのじゃない。ソヴェト同盟では、あらゆる勤労婦人に出産前後三ヵ月から四ヵ月の有給休暇を与える。出産支度料を月給の半額まで支給する。九ヵ月間牛乳代を貰える。そして、各区の産院は無料だ。
その産院を、現実にこの眼で見学したくてやって来たのだ。