후리가나로 읽는 일본 고전
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せんきゅうひゃくさんじゅうしちねんをおくるにほん
一九三七年を送る日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 一九三七年を送る日本(せんきゅうひゃくさんじゅうしちねんをおくるにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,500자 · 23화면
でないことは認めなくてはならぬ。だが、それにしても公式儀礼とは別な或る社会生活意識があることは真実なのである。シェークスピアの芝居などには傍白(アサイド)というのがあるようだ。相手役には聞えないが観衆には聞える台詞である。もし社会でもそういうものが許されたら、この潜流も亦、或る程度日向に出るかも知れない。併し今日の日本では割合そういう傍白が芝居の常道になっていない。それだけに、日本の社会意識を公私共に連関させて診断するには、困難が伴うわけである。
さて昭和十二年、一九三七年の一年は、之を概括して云って了えば依然たる日本型ファシズムの上昇であり、又その急上昇であり、そしてその曲線は跳ね上ったまま恐らく年を見送るだろう。だが之を上半期と下半期とに区別して見ると、その間には大きな相違がある。一体昨年(一九三六年)も上半期と下半期とでは大変な差があった。昨年の上半期は二・二六事件を関門として著しく非常時的戒厳的準戦時的な波の高まった時期であった。併しそれを波の峠として、下半期は却って常時的文治的な波の形を保つように見えた。そして今年の上半期はその続きだったわけである。