후리가나로 읽는 일본 고전
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いちねんのけい
一年の計
佐々木 邦
佐々木 邦의 一年の計(いちねんのけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,627자 · 14화면
俺も酒では長いことお前に苦労をかけた。いよ/\この一杯で永遠の禁酒だ。赤誠を示すぞ」
と片岡君は飲み乾して盃を膳の上へ置くが早く、火箸を取って叩き破った。
「まあ、そんなことをなさらなくても宜しいじゃございませんか?」
「いや、これぐらいやらないと未練が残る。今度は本気だ。二十年来の問題を解決してしまう」
「その意気込みなら大丈夫でございましょう。私も安心致しました」
と細君は嬉しがった。片岡君は人生最後の酒を酌む為めに愛玩の逸品を使ったのである。それを破ったのだから無論誠意はあった。のみならず今回は思い立つ日が元日に当る。これぐらい吉日はない。
一夜明けても、片岡君の決心は堅かった。
「お屠蘇のないお正月は初めてゞございますわね」
と細君の方が手持ち無沙汰だった。吉例でも蟻の穴になるといけないと言って、主人公自ら然う手筈を極めて置いたところは用意周到真に見上げたものである。
「しかし家よりも外が大切だ。正月は何処でも勧めるからね」
と片岡君はその辺も疾うに考えていた。
「御年始は、名刺丈け置いて簡単になすったら宜しゅうございましょう」
「然うばかりも行かないが、何あに、決心さえ堅ければ大丈夫さ」