후리가나로 읽는 일본 고전
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いちねんのけい
一年の計
佐々木 邦
佐々木 邦의 一年の計(いちねんのけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,627자 · 14화면
「それでも禁酒をなさるには一番悪い時機でございますわね。三※日は何処へいらしってもお酒が出ますから」
と細君は内心危んだ。
「然ういう誘惑の多い時の方が却って意志の鍛錬になるよ」
「会社が始まりますと、又新年宴会がございましょうね?」
「ある。しかし今度は幹事じゃない」
「三※日とその宴会でございますわね」
「然うさ。それを突破すれば後は当分寛ろげる。大丈夫だよ。今までは恐れていたからいけない」
と片岡君は悉皆作戦計画を立てゝいた。
それで雑煮丈け祝って年始廻りに出掛けた時も堅い決心だった。二三軒は細君の入れ智恵通り、そっと名刺を置いて逃げ出した。しかしこれでは稍卑怯だと思った折から飲み友達の津田君の玄関で主人公とバッタリ顔を合せてしまった。
「さあ、上り給え。吉例だ」
「一寸失敬しようか」
と片岡君は度胸試しという気もあった。
「幾つになっても正月は好いものだね。今日はゆっくりやろうじゃないか?」
と津田君はもう少し召上っていた。
「好い色をしているね」
と片岡君は褒めた。早速禁酒の決心を発表する積りだったが、相手のほろ酔い機嫌を見て取って差控えたのである。
「朝っぱらから大ビラに飲めるところが元日の功徳さ。