일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みっつのまど

三つの窓

芥川 竜之介

芥川 竜之介의 三つの窓(みっつのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,811자 · 14화면

아오조라 문고

しかし快活な甲板士官はやはり両手を組んだまま、静かに甲板を歩きつづけていた。

「莫迦なことを言うな。」

「けれどもここに起立していてはわたくしの部下に顔も合わされません。進級の遅れるのも覚悟しております。」

「進級の遅れるのは一大事だ。それよりそこに起立していろ。」

甲板士官はこう言った後、気軽にまた甲板を歩きはじめた。K中尉も理智的には甲板士官に同意見だった。のみならずこの下士の名誉心を感傷的と思う気もちもない訣ではなかった。が、じっと頭を垂れた下士は妙にK中尉を不安にした。

「ここに起立しているのは恥辱であります。」

下士は低い声に頼みつづけた。

「それはお前の招いたことだ。」

「罰は甘んじて受けるつもりでおります。ただどうか起立していることは」

「ただ恥辱と云う立てまえから見れば、どちらも畢竟同じことじゃないか?」

「しかし部下に威厳を失うのはわたくしとしては苦しいのであります。」

甲板士官は何とも答えなかった。下士は、――下士もあきらめたと見え、「あります」に力を入れたぎり、一言も言わずに佇んでいた。K中尉はだんだん不安になり、(しかもまた一面にはこの下士の感傷主義に欺されまいと云う気もない訣ではなかった。