후리가나로 읽는 일본 고전
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みっつのまど
三つの窓
芥川 竜之介의 三つの窓(みっつのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,811자 · 14화면
しかしあの水兵のようにどこまでも生きようとする苦しさもたまらないと思わずにはいられなかった。
K中尉は額の汗を拭きながら、せめては風にでも吹かれるために後部甲板のハッチを登って行った。すると十二吋の砲塔の前に綺麗に顔を剃った甲板士官が一人両手を後ろに組んだまま、ぶらぶら甲板を歩いていた。そのまた前には下士が一人頬骨の高い顔を半ば俯向け、砲塔を後ろに直立していた。K中尉はちょっと不快になり、そわそわ甲板士官の側へ歩み寄った。
「どうしたんだ?」
「何、副長の点検前に便所へはいっていたもんだから。」
それは勿論軍艦の中では余り珍らしくない出来事だった。K中尉はそこに腰をおろし、スタンションを取り払った左舷の海や赤い鎌なりの月を眺め出した。あたりは甲板士官の靴の音のほかに人声も何も聞えなかった。K中尉は幾分か気安さを感じ、やっときょうの海戦中の心もちなどを思い出していた。
「もう一度わたくしはお願い致します。善行賞はお取り上げになっても仕かたはありません。」
下士は俄に顔を挙げ、こう甲板士官に話しかけた。K中尉は思わず彼を見上げ、薄暗い彼の顔の上に何か真剣な表情を感じた。