일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんじゅうにこく

三十二刻

山本 周五郎

山本 周五郎의 三十二刻(さんじゅうにこく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,273자 · 31화면

아오조라 문고

幼少の頃からこれはものに成ると思ったのが、案の如くめきめき才能を伸ばし、若くして君側に抜擢されて篤く用いられた。もし国老の位置に就く日が来たら、おそらく佐竹一藩に又となき名老職となるであろう……図書はそのときのために、妻を選ぶにも念に念を入れたのである。家柄も才色も良人の位置にふさわしいものでなければならない。そして当時は事実、どんなに優れた条件を備えた嫁でも、主馬のためなら縁組ができたのである。それにもかかわらず……主馬は平徒士の娘などを選んだ。彼女は図書から主馬を奪取ってしまったのだ。

――疋田の子が、小身者の平徒士の娘などを娶る、そんな事が許せるか。

――わしは許さん。

結局は主馬の強引な主張を通し、宇女を家に迎えてからも、図書の心にはその気持が抜くべからざるものになっていた。

「……およりあそばしましたか」

そっと囁くような声がした。

眠ったものと思って、宇女が忍んできたのである。黙って眼を閉じたままでいると、静かに衾を衣せ掛け、部屋の敷居外へ退いて端座した。

図書は初めから宇女を憎んでいた。彼は宇女がまるで格式の違う家庭に入って、失策と齟齬を繰返すのを冷やかに見ていた……そういう見方をすれば、日常の質素な身なりも、控えめな挙措動作も、習慣のつまらぬ喰違いも、すべて疋田家という家柄を傷つけるものの