후리가나로 읽는 일본 고전
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さんがいばんれいとう
三界万霊塔
久生 十蘭
久生 十蘭의 三界万霊塔(さんがいばんれいとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,716자 · 39화면
が風のようにどこからか伝わってくると、あらゆる国籍のラガー船がゴールド・ラッシュのような勢いでその海域へ殺到して行った。
普通、潜水して働ける深さの限度はだいたい三十尋(百八十尺)とされているが、マレー人やマニラ人の潜水夫は十尋(六十尺)がせいぜいで、二十尋となると手も足も出ないのに、日本人の潜水夫は少なくとも三十尋は潜り、四十尋のところでさえ自由に仕事をした。
紀州、潮ノ岬出身のものが多く、非常に勤勉で、なんでもよくおぼえるので、ダイバーといえば日本人のことになり、ブルームには日本人倶楽部までできて千五百人以上の日本人が働いていた。
これで白人達は自分で潜水する必要がなくなり、ブルームの町の白人区域に美しい庭のついたバンガローを建て、赤いポインセティヤの葉がしなだれかかるヴェランダのハンモックで冷たい飲物を飲みながら貝の値段や真珠の市価を論じて暮すようになった。
真珠貝採集の事業がとめどもなく大きくなって行くうちに、はじめ潜水夫としてやってきた日本人は、潜水夫から助手、助手から船員と成りあがってラガー船の重要な位置を占め、濠洲の沿岸を航行しながらこの事業のコツを学び、アラフラ海、珊瑚海のすべての貝床、馬蹄螺床、海鼠の棲息地などに通暁し、契約期限が切れると、世界一流の潜水夫とあらゆる海況に通じた船長が乗組み